ご自身のケガやご家族の病気・入院で理学療法士に出会い、「自分もリハビリ職に就きたいけど、どんな学校に行けば良いか」と疑問に思う方も多いはず!
こんなお悩みを解決できます。
現役9年目のりうが、自分の経験をもとにお伝えします。
この記事を読めば、自分にあった理学療法士になるための養成校選びができます!
ぜひ、最後までご覧ください。
理学療法士になるには?3つの進学ルートを紹介
(図引用:https://www.ptotjinzaibank.com/pt/tensyoku-column/post/to-become/)
理学療法士になるには、上記の3つのルートがあります。
それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介します。
大学進学のメリット3選
- 時間的余裕がある
- 他学部との交流機会が多い
- 卒業後は大学院への進学も可能
①時間的余裕がある
4年間という学校生活にゆとりがあるため、理学療法の専門的知識だけではなく一般教養を含んだ幅広い知識をじっくりと学べます。
またサークル活動やアルバイトといった学生時代にしかできない経験をする時間も確保しやすいので、勉強も遊びもどちらも楽しめますね。
②他学部との交流機会が多い
総合大学では看護・介護など他の医療・福祉系学部もあったり、全く異なる分野の学部も併設されていることが多いため、学生同士の交流もできることも大きなメリット!
全校生徒も多く、サークル活動も活発である大学も多いです。
私が在学していた専門学校は、理学療法士学科と作業療法士学科の2つだけ。
そのため、リハビリ以外の学生さんと関わる機会が全くありませんでした…。
③卒業後は大学院への進学も可能
卒業後は専門学校では取得できない「学士号」を得ることができ、大学院への進学が可能です。
大学院で研究をし、学会発表や論文執筆をされている理学療法士も大勢います。
このように研究職や専門性の高いキャリアを目指せ、将来の幅が広がります。
大学進学のデメリット2選
- 就職が遅くなる
- 学費が高くなる(私学大学の場合)
①就職が遅くなる
私は3年制の専門学校を卒業したため1年早く就職しましたが、正直あまり気にしなくても良い点だと思います。
なぜなら給料面に差が出たり、出世に影響がなかったからです。
「早く社会に出たい!」「早く稼ぎたい!」という方は、3年制の学校進学をオススメ!
②学費が高くなる(私学大学の場合)
1年長く授業を受けるので、その分学費も高くなります。(総額約500万~600万円)。
私はこの理由で、3年制の学校への進学を決めました。
4年制大学に行きたいけど学費を抑えたい方は、国公立大学を視野に入れてみてはいかがでしょうか?(総額約300万円)
短期大学(3年制)のメリット2選
- 最短で理学療法士になれる
- 4年制大学よりも学費が抑えられる
①最短で理学療法士になれる
上記にもありますが、「早く社会に出たい!」「早く稼ぎたい!」という方は短期大学への進学はオススメです。
②4年制大学よりも学費が抑えられる
学校生活が1年短いので、その分施設設備費などの学費が不要となります。
短期大学(3年制)のデメリット2選
- カリキュラムがタイト
- 全国に8校しかない
①カリキュラムがタイト
最短で就職を目指す授業であるため、4年制大学と比べると忙しい学校生活になります。
②全国に8校しかない
4年制大学が121校、専門学校が145校に対し、短期大学はたったの8校しかありません。
ご自宅の近くにないこともあるでしょうし、入学も狭き門ですね…。
専門学校のメリット2選・デメリット
【メリット】
- 大学よりも、より専門的な授業が受けられる
- 学費が抑えられる(3年制の場合)
【デメリット】
- カリキュラムがタイト
メリット① 大学よりも、より専門的な授業が受けられる
一般教養科目がないため、理学療法について深く学べます。
解剖学、生理学、運動学、整形外科学など、数多くの科目を学びました。
表の赤文字は、大学にて専門科目以外で履修するものです。
専門学校ではこの時間で、より専門的なことを数多く学べます。
メリット② 学費が抑えられる(3年制の場合)
(図引用:https://www.best-shingaku.net/s-matome/ptotst/c000555.php)
だいたい400万~450万円程度と、4年制大学よりも学費が安く済みます。
しかし4年制大学は学校にもよりますが、4年制大学とあまり変わりません。
専門学校によっては働きながら通学する学生のための夜間部があり、やや学費が安い傾向にあります。
デメリット カリキュラムがタイト
就学期間が短いため、短期大学と同様にカリキュラムがタイトとなります。
夏休みも1か月程度、長期休暇後に試験が控えていたため休みなど関係なく勉強しました。
忙しくはありましたがクラスメイトと一緒に勉強したり、気分転換に遊びに出かけたりと充実した学生生活でした!
必ず確認しよう!養成校を選ぶポイント7つ
それぞれの養成校の特徴は掴めたでしょうか?
とはいっても、
と悩むと思います。
この章では、学校資料やオープンキャンパスで特に確認してほしいことを7つ説明します。
- カリキュラムの内容
- 学校設備
- 学費の内訳
- 通学の便はいいか?
- 国家試験の合格率
- 就職率、就職先
- 実習先の数、場所
①カリキュラム内容
理学療法士の活躍の場は、多岐にわたります。
自分がなりたい理学療法士の勉強ができるか、その内容を教えてくれる教員が在籍しているかを事前にインターネットや資料請求をして確認しましょう。
例えばスポーツ選手のリハビリに関わりたい場合、
- クラブチームの帯同経験
- スポーツ整形外科クリニック等での現場経験の有無
ホームページで確認!
経験がある教員から学ぶことができれば、
より専門的かつ実用的な知識や技術を直接学ぶことができますよ!
②学校設備
座学だけではなく、実際に身体に触れて治療したり、身体を診る授業などがあります。
治療するベッドや、リハビリに使用する道具、機械など教科書だけではなく実際に目でみて、操作できる経験は大切!
オープンキャンパスにて、
- 備品が充実しているか
- 設備は古すぎないか
などを確認しておきましょう。
③学費の内訳
入学金、授業料、学校設備費など内訳を確認しましょう。
特に注目する点は”実習費用”が含まれているか!
学校によっては実習費用は計算されていないところもあり、予定よりも学費がかかったという話を耳にしたことがあります。
④通学の便はいいか?駅から遠い学校もある
毎日通学するので、交通の便が良いに越したことはありません。
私も試験前は図書館に缶詰になったり、実技試験前はクラスメイトと最終下校時間である22:30まで勉強していました。私が通学していた学校は駅から徒歩5分の好立地だったので、終電を気にせず勉強に集中できました。
場所によっては最寄駅からスクールバスが出ている学校もあります。
またせっかく学費は抑えたのにも関わらず、交通費がかさんでしまっては元も子もありません。
⑤国家試験の合格率
(図引用:https://job-medley.com/tips/detail/22894/)
そのため合格率の高い学校を選びましょう。
最低でも過去の国家試験の合格率(直近5年間は80~85%)を上回っている養成校を選ぶと良いでしょう。
⑥就職率、就職先
- 就職率が90%以上の養成校を選ぶこと
- 求人が多い養成校を選ぶこと
就職率が低いということは、就職へのサポートが手薄ということ。
就職率100%という養成校も珍しくありません。
さらに学校への求人募集数が多い方が、希望した就職先を選べる可能性は高くなります。
卒業生に対して数十倍の求人がある養成校であると、優良な養成校と言えます。
⑦実習先の数、分野、場所。場所によっては自宅から通えないことも
- 実習先は病院、クリニック、施設など、分野が多岐にわたっているか
- 自宅から通える実習先が多いか
今後自分がどの分野に就職したいかを実習で見極めていくために、いろんな分野の実習先が用意されているか確認しましょう。
学校によっては自宅から離れた施設に実習に行く場合があります。
その際マンスリーマンション等を借りる必要があり、大きな出費につながるので注意しましょう。
【Q&A】理学療法士になるためのよくある質問、疑問
ここからは、よくある質問をQ&Aでまとめました。
疑問に思うことがある方は、チェックしてください。
Q1.社会人から理学療法士になる最短のルートは?
(図引用:https://www.ptotjinzaibank.com/pt/tensyoku-column/post/to-become/)
A.短大か3年制の専門学校への進学。
時間も短縮できる他、学費も安く抑えられるからです。
と言っても収入がゼロになるのは難しい、働きながら通いたい方はQ2を参照。
Q2.働きながら養成校に通える?
(図引用:https://www.sigg.ac.jp/campuslife/nighttime/)
A.通えます。
夜間部の学校へ進学しましょう。
自分も夜間部のある専門学校に通学していました。
自分の在籍していた昼間部は高卒の学生が多いのに対し、夜間部は社会人の比率が高かったです。
実習は昼間部と同様にあり、その期間は仕事を休む必要があります。
Q3.通信で資格取得できる?
A.できません。
理学療法士は国家資格であり、その取得には厚生労働省が定めた指定養成施設での3年以上の教育が必要です。
まとめ:自分に合った養成校に通って、理学療法士になろう
今回は、理学療法士になるための進学先の違い、養成校の選び方について解説しました。
数多くある養成校の中から自分にあった学校に通学するには、それぞれの養成校の特徴を知っておくことが大切です。
メリット | デメリット | |
4年制大学 | ・時間的余裕がある ・一般教養も学べる ・学生同士の交流が多い ・将来の幅が広がる | ・就職が遅くなる・学費が高い |
短期大学(3年制) | ・最短で理学療法士になれる ・学費が抑えられる | ・カリキュラムがタイト ・全国に8校しかない |
専門学校 | ・専門的な授業が受けられる ・最短で理学療法士になれる ・学費が抑えられる(3年制) | ・カリキュラムがタイト ・4年制の専門学校では学費が高い |
7つのポイントを踏まえて資料を読んだり、オープンキャンパスに参加することでより学校生活をイメージしやすくなります。
学校選びの頭の整理としても効果的なので、この記事を見ながら取捨選択し進学先を決定していくことがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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